夜が更けるまで無駄話をしよう

関西の大家族を愛して止まない

世界で1番輝くきみへ

 

 

 

 

 

 

2021年7月28日、世界が変わった。

 

 

 

 

 

貴方の煌めいた瞳を、流した涙を、突き上げた拳を、きっと一生忘れられない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冒頭から気持ち悪いことを言うと、彼の担当になるまでのそれは正しく恋に落ちたも同然だった。

 

 

まいジャニのギャンスタ回。かっこいいなと思った人の、口角を綺麗に上げて笑う顔と大きな瞳が頭に残った。

前列の6人しか見ていなかったショータイムで後ろにあの時の「気分上々の子」を見つけた。それからよく後ろも見るようになり、いつのまにか後ろしか見なくなった。

 

気がつけば、彼を目で追うようになり、担当だと認識するようになった。

彼はまだ17歳だった。

 

 

 

 

 

そんな自担は、自身の目標を具体的に公言してくれるわりに、デビューに関してはほとんど口に出さない人だった。

その時の現在地から考えれば、まだまだ遠い"非現実的な夢"だったからだろうか。

 

前に、上に、そういう目標を口にしてくれるようになったのはFunky8になってから。

公式化、個人グッズ、単独公演、デビュー。

キラキラと夢を語る8人の中に貴方はいて、極稀にではあったけど確かに夢を言葉にしたことはあった。

 

 

けれど、8人揃うことがどんどん少なく無くなって、その言葉も自然と誰の口からも聞かなくなった。

近づいた気でいた夢が、遠ざかっていった。

 

 

 

 

 

 

 

いつも松竹座のステージの後ろの方にいて、雑誌にもテレビにも毎回出てるわけじゃない。

前列を差し置いて彼らがデビューするなんてことは、現実的に考えたら可能性はどうしたって低い。

前にいる子達がデビューして、その後にデビュー出来たとして、それまであと何年待つんだろう。

 

 

 

今思えば、そんなことを考えていられるうちはまだマシだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

辞めないで。

いなくならないで。

 

それだけを願う日々が続いた。

 

デビューなんて出来なくたって、ただそこにいてくれさえすれば、それでよかった。

 

 

 

 

毎月、雑誌に載ってるか、webのプロフィールが消えてないか確認した。

 

明日も貴方がアイドルである保証が欲しかった。

 

 

 

 

 

外部の舞台に出ても、松竹座での出番が増えても、映画で主演級の役をもらっても、ミュージカルで主演を張っても、それでもずっと不安だった。

 

 

歌舞伎が決まって、関バリが決まって、大学を卒業しても就職しない、たぶん少なくともしばらくは居なくならないと分かってようやく安堵して泣いた。

 

 

 

辞めないでくれさえいればまだ望みはある。

また8人が揃えば、きっと。

 

 

 

 

 

夏の松竹座。

揃わなかった。

新曲のメンツで今後はやっていくのかな、なんてことも少し思った。

 

 

 

秋の梅芸が発表された。

どんな公演になるかな、みんな居るかな、なんてそわそわしてた矢先のことだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2018年10月4日。

 

TLに流れてきたのはアイドル誌の早売りで、そこにあるのは見慣れない7ショットと「なにわ男子」の文字。

 

 

なにか悪い冗談かと思った。

 

 

 

 

 

 

 

10月6日。

 

日誌の「7人で『なにわ男子』です。本日、結成です。」という言葉を見てようやく本当なんだと思い始めた。

 

 

 

その後、メンバーの日誌、タイヨウのうたのカテコでの彼の言葉、いろんなものを見る度に現実であると実感させられた。

 

 

 

 

 

 

グループの結成が、そこに自担がいることが全く嬉しくなかったわけではなかった。

ただ、「結成」よりもその裏にある「解体」がわたしにとっては最重要事項で、それが辛くて悲しくて悔しくて、結成を喜べなかった。

 

 

 

 

 

確かに非公式だった。ちゃんとしたグループではなかった。

それでも彼等は間違いなくFunky8だった。

なのになんで。どうして。

 

そこにあったものをわざわざ壊してまで、新しいものを作る必要があるの?

選ばれなかった6人はどうするの?

8人の夢はどうなるの?

 

 

 

 

 

 

グループの結成が嬉しいと笑う彼の顔から目を逸らした。

 

 

 

 

 

 

 

真っ直ぐに喜べなくてごめんなさい。

おめでとうって言えなくてごめんなさい。

こんな人間がファンでごめんなさい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2019年のあけおめに入った直後に書き殴った文章がはてぶの下書きに残ってた。

これがあの時の正直な気持ち。

 

Funky8でデビューしたかった。これが本音。

公式化も単独公演もデビューも、彼等と一緒に見た夢だからそれがずっと消えなくて、メンバーもヲタクも、みんなが前を向いて走ってるなかでそれはあんまり歓迎されないっていうのもわかってたし、そこにこだわるのはただのエゴでわがままだっていうのもわかってた。だけどこればっかりは理屈じゃない。

もっと何かできたはず。彼らのために、彼らが公式を勝ち取るために。1枚でも多く写真を買えばよかった。1個でも多くグッズを買えばよかった。もっとたくさんお礼とか要望の葉書を出せば良かった。

夢を叶えて欲しかった。あの場所を守りたかった。

 

ずっとグループのなかった関ジュが新しくユニットを組むってなった時、そこに丈くんの名前があったのは、選ばれたのは彼の努力の証だ。何も間違いは無いし、そういう運命だった。丈くんは絶対なにわになって良かった。なにわになったから今の状況がある。城ホの1列目に立ってる。キラキラした彼のためだけの衣装を着てる。これ以上何を望むの。これで良かったんだ。

もうきっとfunky以上に好きになれるグループなんて無い。だけどなにわのこともちゃんと好きになりたい。同じくらい好きになれるかな。

なにわが嫌いなわけじゃない。丈くんがメンバーのことを大切に思ってるのも、メンバーが丈くんのことを大好きなのも分かる。

彼等は何も悪くない。

私があまりにも8人のことを好き過ぎる。

たぶん一生越えられない。

 

 

 

それからは、未練も後悔も全部抱えたまま、必死で彼等を追いかけた。

いつの間にか、彼は22歳になっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

彼は昔、「俺について来いなんて言えない。僕は僕なりに生きるから、みんなはみんななりに生きて」と言った。

 

 

デタカの裏の一言だから特に深い意味はなかったのかもしれないけど、その言葉に怖くなった私は「ついて来いって言っても言わなくても勝手について行きます」って書いた手紙を出した。

ついて行くからそのまま走ってて。

ついて行くから辞めないで。

そんな願いを込めて。

それ以降そんな内容のことを手紙を出す度毎回書いた。

今考えるとその手紙の方がだいぶ怖い。

 

 

 

 

とにかく、そんなことを言っていた人が「ついてきてください」って言うようになった。

なにわ男子になってから、もうその言葉を何回も聞いた。

「前しか見てない」らしかった。

だからついて行くほかなかった。

死に物狂いで追いかけた。

 

 

 

 

 

 

 

「デビューしたい。」

「デビューする。」

 

 

 

 

あんなにデビューに関して口にしなかった人が明確に言葉にしてくれた。

 

 

 

 

 

貴方は有言実行の人だから。

言葉にした目標はきっと、必ず叶う。

私はそれを何度も見てきた。

 

 

 

 

 

 

「最後のチャンスなんかなって。」

 

 

 

絶対ものにしてやる。

もうあんな思いはしたくない。

今度こそ。

歯を食いしばった。

 

 

 

 

自分の気持ちなんてどうだっていい。

大切なのは彼の夢が叶うこと。

貴方の"今"の夢が7人で見る夢なら、私はそれを追いかけよう。

私の夢は、貴方の夢が叶うことだから。

 

 

 

 

 

頑張れ。

負けるな。

振り返るな。

止まるな。

進め。

進め。

進め。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021年7月28日。

 

 

 

 

MC配信で行うゲームのテーマを発表した時点で、何か聞いていたのとは違うことが起こっているであろうというのは明らかだった。

 

 

 

メンバーに渡される紙に、何かあるんだろうなって思った。

新しい仕事か、次のライブか。

 

 

 

 

 

デビューは頭に浮かんだけどすぐに消した。

 

 

 

勝手に期待して、その通りにいかなかったことがこれまでに何度あった?

夢をみて、叶ったことなんていくつある?

期待はしない。高望みはしない。

そんな癖ができたのは貴方の担当になってからかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

突然、ステージが暗転した。

もしかして、と頭を過った都合の良い思考にもう一度ブレーキをかけた。

 

 

映っているのは不安そうなメンバーの顔だけだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その瞬間、貴方は握りしめた拳を高々と掲げた。

煌めきを纏った大きな瞳で、そこに書いてあるであろう文字を真っ直ぐに見つめて。

 

 

 

 

 

 

嬉しくてこんなに泣いたのは初めてだった。

夢なんじゃないかと思った。

苦しかった日々が報われた気がした。

やっと、やっとだ。

涙が止まらなかった。

 

 

 

  

 

 

 

肩を組んで円になって、小さな子どもみたいに声をあげて泣く7人。

どれだけ苦しかったんだろう。

どれだけ辛かったんだろう。

どれだけ暗闇の中を走ってきたんだろう。

 

 

 

彼らの悲しい涙は沢山見てきた。

あんなに喜びに溢れた涙を見たのは初めてだった。

 

 

 

 

 

 

おめでとう。

本当に良かった。

ここまで連れてきてくれて、ありがとう。

 

 

 

 

 

 

 

3年前、結成した時には言えなかった「おめでとう」を言えた。

7人の幸せを、喜ぶことができた。

 

 

ちゃんとなにわ男子を好きになれた。

もうとっくに大好きだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつの間にか、彼がキラキラした衣装を着て関西Jr.の1列目に立っている景色にも慣れた。

8人がそれぞれの場所にいることにも慣れた。

 

きっとこれからCDが出て、TVとか雑誌にたくさん出て、街の中でもいろんなところに彼らがいて、これまでより大きな会場でライブをして、もっともっと眩しく輝くんだろう。

 

 

 

いつかそれにも慣れて当たり前に思ってしまう日が来るかもしれない。

 

そんな時は声をあげて泣いたこの日のことを、肩を組んで涙を流した7人の姿を思い出そうと思う。

時には、松竹座の1番後ろで、後ろの壁と同化しそうな貴方を探した日々も思い返そう。

 

そして、今日もそこで貴方が、7人が笑っていてくれることに感謝できるファンでいたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スポットライトなんて当たってなかった。

マイクも持ってなかった。

カメラのピントも合ってなかった。

いつも後輩たちの後ろで踊ってた。

出番もセリフも少なかった。

衣装の布も少なかった。

webのブログなんて一生順番が来なかった。

雑誌に載ってない時期もあった。

 

 

 

それでも6473日、貴方は走り続けてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021年11月12日。

なにわ男子、CDデビュー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

丈くん、デビューおめでとう。

本当におめでとう。

貴方を信じたこと、間違いだなんておもったことは1度も無いけれど、やっぱり間違いじゃなかった。丈くんがそれを証明してくれた。

丈くんの担当でいられて、私はとっても幸せです。

これから、たくさんの人に愛されて、たくさん笑って、目一杯幸せになってください。

昨日も今日も、明日も明後日も、これから先もずーっと、世界で1番かっこいい丈くんが大好きです。

丈くんのこれからに1つでも多くの幸せが有りますように。