世界で1番輝くきみへ
2021年7月28日、世界が変わった。
貴方の煌めいた瞳を、流した涙を、突き上げた拳を、きっと一生忘れられない。
冒頭から気持ち悪いことを言うと、彼の担当になるまでのそれは正しく恋に落ちたも同然だった。
まいジャニのギャンスタ回。かっこいいなと思った人の、口角を綺麗に上げて笑う顔と大きな瞳が頭に残った。
前列の6人しか見ていなかったショータイムで後ろにあの時の「気分上々の子」を見つけた。それからよく後ろも見るようになり、いつのまにか後ろしか見なくなった。
気がつけば、彼を目で追うようになり、担当だと認識するようになった。
彼はまだ17歳だった。
そんな自担は、自身の目標を具体的に公言してくれるわりに、デビューに関してはほとんど口に出さない人だった。
その時の現在地から考えれば、まだまだ遠い"非現実的な夢"だったからだろうか。
前に、上に、そういう目標を口にしてくれるようになったのはFunky8になってから。
公式化、個人グッズ、単独公演、デビュー。
キラキラと夢を語る8人の中に貴方はいて、極稀にではあったけど確かに夢を言葉にしたことはあった。
けれど、8人揃うことがどんどん少なく無くなって、その言葉も自然と誰の口からも聞かなくなった。
近づいた気でいた夢が、遠ざかっていった。
いつも松竹座のステージの後ろの方にいて、雑誌にもテレビにも毎回出てるわけじゃない。
前列を差し置いて彼らがデビューするなんてことは、現実的に考えたら可能性はどうしたって低い。
前にいる子達がデビューして、その後にデビュー出来たとして、それまであと何年待つんだろう。
今思えば、そんなことを考えていられるうちはまだマシだった。
辞めないで。
いなくならないで。
それだけを願う日々が続いた。
デビューなんて出来なくたって、ただそこにいてくれさえすれば、それでよかった。
毎月、雑誌に載ってるか、webのプロフィールが消えてないか確認した。
明日も貴方がアイドルである保証が欲しかった。
外部の舞台に出ても、松竹座での出番が増えても、映画で主演級の役をもらっても、ミュージカルで主演を張っても、それでもずっと不安だった。
歌舞伎が決まって、関バリが決まって、大学を卒業しても就職しない、たぶん少なくともしばらくは居なくならないと分かってようやく安堵して泣いた。
辞めないでくれさえいればまだ望みはある。
また8人が揃えば、きっと。
夏の松竹座。
揃わなかった。
新曲のメンツで今後はやっていくのかな、なんてことも少し思った。
秋の梅芸が発表された。
どんな公演になるかな、みんな居るかな、なんてそわそわしてた矢先のことだった。
2018年10月4日。
TLに流れてきたのはアイドル誌の早売りで、そこにあるのは見慣れない7ショットと「なにわ男子」の文字。
なにか悪い冗談かと思った。
10月6日。
日誌の「7人で『なにわ男子』です。本日、結成です。」という言葉を見てようやく本当なんだと思い始めた。
その後、メンバーの日誌、タイヨウのうたのカテコでの彼の言葉、いろんなものを見る度に現実であると実感させられた。
グループの結成が、そこに自担がいることが全く嬉しくなかったわけではなかった。
ただ、「結成」よりもその裏にある「解体」がわたしにとっては最重要事項で、それが辛くて悲しくて悔しくて、結成を喜べなかった。
確かに非公式だった。ちゃんとしたグループではなかった。
それでも彼等は間違いなくFunky8だった。
なのになんで。どうして。
そこにあったものをわざわざ壊してまで、新しいものを作る必要があるの?
選ばれなかった6人はどうするの?
8人の夢はどうなるの?
グループの結成が嬉しいと笑う彼の顔から目を逸らした。
真っ直ぐに喜べなくてごめんなさい。
おめでとうって言えなくてごめんなさい。
こんな人間がファンでごめんなさい。
2019年のあけおめに入った直後に書き殴った文章がはてぶの下書きに残ってた。
これがあの時の正直な気持ち。
Funky8でデビューしたかった。これが本音。
公式化も単独公演もデビューも、彼等と一緒に見た夢だからそれがずっと消えなくて、メンバーもヲタクも、みんなが前を向いて走ってるなかでそれはあんまり歓迎されないっていうのもわかってたし、そこにこだわるのはただのエゴでわがままだっていうのもわかってた。だけどこればっかりは理屈じゃない。
もっと何かできたはず。彼らのために、彼らが公式を勝ち取るために。1枚でも多く写真を買えばよかった。1個でも多くグッズを買えばよかった。もっとたくさんお礼とか要望の葉書を出せば良かった。
夢を叶えて欲しかった。あの場所を守りたかった。
ずっとグループのなかった関ジュが新しくユニットを組むってなった時、そこに丈くんの名前があったのは、選ばれたのは彼の努力の証だ。何も間違いは無いし、そういう運命だった。丈くんは絶対なにわになって良かった。なにわになったから今の状況がある。城ホの1列目に立ってる。キラキラした彼のためだけの衣装を着てる。これ以上何を望むの。これで良かったんだ。
もうきっとfunky以上に好きになれるグループなんて無い。だけどなにわのこともちゃんと好きになりたい。同じくらい好きになれるかな。
なにわが嫌いなわけじゃない。丈くんがメンバーのことを大切に思ってるのも、メンバーが丈くんのことを大好きなのも分かる。
彼等は何も悪くない。
私があまりにも8人のことを好き過ぎる。
たぶん一生越えられない。
それからは、未練も後悔も全部抱えたまま、必死で彼等を追いかけた。
いつの間にか、彼は22歳になっていた。
彼は昔、「俺について来いなんて言えない。僕は僕なりに生きるから、みんなはみんななりに生きて」と言った。
デタカの裏の一言だから特に深い意味はなかったのかもしれないけど、その言葉に怖くなった私は「ついて来いって言っても言わなくても勝手について行きます」って書いた手紙を出した。
ついて行くからそのまま走ってて。
ついて行くから辞めないで。
そんな願いを込めて。
それ以降そんな内容のことを手紙を出す度毎回書いた。
今考えるとその手紙の方がだいぶ怖い。
とにかく、そんなことを言っていた人が「ついてきてください」って言うようになった。
なにわ男子になってから、もうその言葉を何回も聞いた。
「前しか見てない」らしかった。
だからついて行くほかなかった。
死に物狂いで追いかけた。
「デビューしたい。」
「デビューする。」
あんなにデビューに関して口にしなかった人が明確に言葉にしてくれた。
貴方は有言実行の人だから。
言葉にした目標はきっと、必ず叶う。
私はそれを何度も見てきた。
「最後のチャンスなんかなって。」
絶対ものにしてやる。
もうあんな思いはしたくない。
今度こそ。
歯を食いしばった。
自分の気持ちなんてどうだっていい。
大切なのは彼の夢が叶うこと。
貴方の"今"の夢が7人で見る夢なら、私はそれを追いかけよう。
私の夢は、貴方の夢が叶うことだから。
頑張れ。
負けるな。
振り返るな。
止まるな。
進め。
進め。
進め。
2021年7月28日。
MC配信で行うゲームのテーマを発表した時点で、何か聞いていたのとは違うことが起こっているであろうというのは明らかだった。
メンバーに渡される紙に、何かあるんだろうなって思った。
新しい仕事か、次のライブか。
デビューは頭に浮かんだけどすぐに消した。
勝手に期待して、その通りにいかなかったことがこれまでに何度あった?
夢をみて、叶ったことなんていくつある?
期待はしない。高望みはしない。
そんな癖ができたのは貴方の担当になってからかもしれない。
突然、ステージが暗転した。
もしかして、と頭を過った都合の良い思考にもう一度ブレーキをかけた。
映っているのは不安そうなメンバーの顔だけだった。
その瞬間、貴方は握りしめた拳を高々と掲げた。
煌めきを纏った大きな瞳で、そこに書いてあるであろう文字を真っ直ぐに見つめて。
嬉しくてこんなに泣いたのは初めてだった。
夢なんじゃないかと思った。
苦しかった日々が報われた気がした。
やっと、やっとだ。
涙が止まらなかった。
肩を組んで円になって、小さな子どもみたいに声をあげて泣く7人。
どれだけ苦しかったんだろう。
どれだけ辛かったんだろう。
どれだけ暗闇の中を走ってきたんだろう。
彼らの悲しい涙は沢山見てきた。
あんなに喜びに溢れた涙を見たのは初めてだった。
おめでとう。
本当に良かった。
ここまで連れてきてくれて、ありがとう。
3年前、結成した時には言えなかった「おめでとう」を言えた。
7人の幸せを、喜ぶことができた。
ちゃんとなにわ男子を好きになれた。
もうとっくに大好きだった。
いつの間にか、彼がキラキラした衣装を着て関西Jr.の1列目に立っている景色にも慣れた。
8人がそれぞれの場所にいることにも慣れた。
きっとこれからCDが出て、TVとか雑誌にたくさん出て、街の中でもいろんなところに彼らがいて、これまでより大きな会場でライブをして、もっともっと眩しく輝くんだろう。
いつかそれにも慣れて当たり前に思ってしまう日が来るかもしれない。
そんな時は声をあげて泣いたこの日のことを、肩を組んで涙を流した7人の姿を思い出そうと思う。
時には、松竹座の1番後ろで、後ろの壁と同化しそうな貴方を探した日々も思い返そう。
そして、今日もそこで貴方が、7人が笑っていてくれることに感謝できるファンでいたい。
スポットライトなんて当たってなかった。
マイクも持ってなかった。
カメラのピントも合ってなかった。
いつも後輩たちの後ろで踊ってた。
出番もセリフも少なかった。
衣装の布も少なかった。
webのブログなんて一生順番が来なかった。
雑誌に載ってない時期もあった。
それでも6473日、貴方は走り続けてきた。
2021年11月12日。
なにわ男子、CDデビュー。
丈くん、デビューおめでとう。
本当におめでとう。
貴方を信じたこと、間違いだなんておもったことは1度も無いけれど、やっぱり間違いじゃなかった。丈くんがそれを証明してくれた。
丈くんの担当でいられて、私はとっても幸せです。
これから、たくさんの人に愛されて、たくさん笑って、目一杯幸せになってください。
昨日も今日も、明日も明後日も、これから先もずーっと、世界で1番かっこいい丈くんが大好きです。
丈くんのこれからに1つでも多くの幸せが有りますように。
青木さん家の奥さん備忘録 〜2021版〜
自分のための記憶呼び起こしメモ書きなのでいろいろあやふやです。時系列ごちゃごちゃです。
2021年1月12日 昼公演(夜無し)
丈…バイトリーダー 20年と同じ格好 膝ダメージ大きめ 白黒コンバース
小…フランケン 頭ネジマジックテープ
長…パーカーに野球ユニぽいシャツ
登場シーン
大:下ネタで笑いとらんのが俺の美学やねん
丈:(長尾:神ですか)oh釈迦!懐かしいなぁ、、、(遠い目)(長尾:バレリーナの丈)(ちょこちょこ踊る)何やらすねん!(長尾:カルボナーラの丈)卵とパスタを混ぜてカルボナーラ…お前えっぐいなぁ……卵だけに(ドヤ) 卵とエッグとかけてん!説明させんなや!ここまででワンパッケージやねん!!(かわいい)
大:今日ここに来る時に路地でフランケンの格好したひとが蚊を取ってて、その人にぶつかられて伝票取られた。
小:めっちゃガラの悪いヒカキンのモノマネを一人でやってる人がいて水を汲んでくれた。その水になんか入ってたのか気絶した。
丈:たしかに俺はガラの悪いヒカキンのモノマネ一人でやってたよ!そんでコップに水とマサイ銃入れて渡した。(?:マサイ銃てなに)マサイ族の使ってた銃。百歩譲って入れた俺も悪いけど気が付かんと飲んだこいつも悪ない??!(この100歩のくだりながい)じゃあ100歩戻る。はい0歩。こっからスタート。(最終的に)五分五分やぞ。
丈:昨日休みで芦田愛菜ちゃんのディナーショーに当日券取って行った。5時から。2時間ずっと同じ曲歌ってる。隣にハッピーな格好をしたやつがいて、芦田愛菜ちゃんが絶対に言わなそうなことをずっと言ってた。
青木さんちの奥さんてどんな人?
丈:ナイスバディ
大:美意識が高い
小:髪が綺麗
丈:さあこの条件から連想される有名人は!?
長:朝青龍!!
丈:(粗品さん風に)男、、!!
奥さんに1番気に入られてる
大:家入ったことある。家入っておにぎり食べた。玄関入ったら右手に五右衛門の置物があってリビング入ったら普通のリビング。梅のおにぎり。
小:いくらのおにぎり。玄関入ったら五右衛門とドラえもんの置物。おにぎり出されてその時点では何か分からん。食べたら口の中でぷちぷち(演技力)する。見たらいくら。赤い宝石。めっちゃお金かかってる。お前なんやっけ。(大:梅)やっす!!!
丈:キャビアのおにぎり。玄関入ったら五右衛門とドラえもんとホリエモンの忘れもん。巾着にホリエモンの忘れもんて書いてあってぎゅって縛ってあるから中身は分からん。おにぎり出されて食べたら口の中でぷちぷち。見たらキャビア。黒い宝石。世界三大珍味やぞ。梅?いくら?所詮しゃけの卵やろ。キャビアは…(大:なんの卵なん?)セーノで言おう。おんなじところで働いてんねんから一致団結せなあかん。何文字か教えて。何文字?何文字?(めっちゃ聞く)(大:逃さへんぞ)せーの、いるさめ。いるかかサメかと思った。キャビアがいるかの卵でもサメの卵でもそれはどうでもいい。俺に1番お金がかかってる。
大:所詮食べただけやろ。俺はダンスしてん。フラメンコ。ロックダンス好きなんですいうたら奥さんはフラメンコ好きやって言ってフラメンコ踊った。すごいポーズとかとった。
小:フラミンゴ。フラメンコ踊った後に奥さんがフラミンゴ連れてきた(横抱き)フラミンゴがフラメンコ踊る。片足だからダンダンてできない(丈:フラミンゴって飼っていいんか)フラミンゴはかっちゃいけないけどそんな秘密も奥さんは教えてくれた。お前ら青木さん家の奥さんがフラミンゴ飼ってること知らんやろ。
丈:裏金庫。フラメンコおどってフラミンゴ出てきて(横抱き)そしたら丈くんこっちって言われてガガガガガ(大きめに回す)てしたら地下に繋がってる。地下に降りてフッて火をつけて(?:火消してるやん)ちゃうねんつけてふーってなってんねん。でカタカタカタ(手元で回す)て回して開けたらめっちゃ大量のお金。で私に何かあったら丈くんこれ使ってって。
大:デート行ってん。映画館。(?:どこの)高輪ゲートウェイ。なんかうぇいうぇいしてるから。(?:あそこ映画館あったっけ?)うぇいぅえいしてるから新しく立ってん。(?:見たのは?)ハゲの上のポニョ。(?:崖の上じゃなくて?)崖の上?知らん知らん。恋の話。ハゲの上から生まれた人がポニョ。そうすけと恋に落ちる。数ある映画のなかでラブストーリーを選んだっていうことはそういうことや!
小:カップルシート。湘南の映画館。砂浜に立ってる。リメンバーケン。コジケン主演。奥さん途中で寝る。(?:コジケン出てんのに寝たんか!)肩が大きくなるシーンが1時間あるから飽きちゃうねん。
丈:バカップルシート。ジブリの映画。監督は宮崎チャラ男。タイトルは猫のやり返し。猫の映画。猫の映画やねん。猫!キャット!(かわいい)キャッツみたいな。猫が会社にリストラされてやり返しに行く。クロネコヤマトに。(?:見分けつくん?)つく。実写やもん。ジブリ初の実写。
ミュージカル
?:なんか降ってきた
丈:盛り上がると大将が降らせんねん
大:金スプリンクラー(両手に持ってめっちゃ回す)
丈:大晴!喋らんとやれや!!!
丈:集める時も体張るねん(スライディングしながら金テ集める)
青木さんち行った時の練習
奥さん役は大晴
丈:こっちが台所(下手)こっちが台所!じゃないところ!!玄関!!(上手)(くそ笑ってる)
長:配達に来ましたー!!(そのまま入っていく)
丈:なにピンポンもせんと入ってんねんここにインターホンあるやろ(小島指す)
お手本を小島から振られて丈笑いながら前出る
丈:お手本みしたるわ!トントン!配達に来ましたバイトリーダーの丈です!ピンポーン(コジケンのほう行ってピンポンする)(戻ってきて)ギャグしまーす。トントントントン子供2トン(真横に倒れる)(痛そう)
大:どうぞ入ってきて!
丈:体張ったら奥さん喜んでくれんねん
長:(トントンしてピンポン)ギャグしまーす!♪あんぱんしょくぱんこてんぱーん(頭ポカポカする)
即興ラップと漫才のフリは丈コジちぇでセリフと振り揃えてる
丈こじま漫才
家政婦ロボット
小:流行りのものってなに?
小:お掃除ロボット。家政婦ロボット
丈:どっち!?!???
小:家政婦ロボット。あなた主婦やって。
丈:わあ〜今日は家政婦ロボットが届く日だわ〜。あっ届いた〜。
(小島箱から出てくる。両手あげてYの字)
小:スイッチを入れてください
丈:電源入っとらんの????!!電源入っとらんのに勝手にでてきた!!(両手パーでお口)(くそかわ)スイッチどこ??
小:ここ(右脇腹)
丈あーここ(左ポッケ)がメニューになってんねんな
(丈膝ついて左ポッケのところ画面スクロール)
丈:カラオケモードもある〜!
小:そんなんない!
(丈ジャケットのすそめっちゃ引っ張る)(かわいい)
丈:香水イングリッシュバージョン
(小島後ろから椅子引っ張ってくる)
小:midnight〜♪
丈:夜中!!!!
小:♪〜〜〜LINE
長ちぇ漫才
長:どこか行きたいところある?
長尾くん大晴くんをガン見して無視
大:死んでんの!?!!
配達荷物持ち
ビールケース
↓
ビールケース
↓
米10キロ(あきたこまねち(長尾全力コマネチ(長:これやめたほうがいいと思います)))
↓
日本酒2升
↓
足につける重り(大晴が倉庫からつけて引っ張ってくる(大:奥さん右足だけ細いねん)(丈:毎回もってくからな)
持つ合間
丈:どのくらい持ちたい?
長:年末ジャンボ当たるくらい
丈:よう分からん
丈:大晴の嫌いなところ
長:雰囲気!!
丈:雰囲気ってなんやねん!あと答える時俺の背中にぎにぎするんやめてくれへん
大:初対面で雰囲気嫌いってもう無理やん
荷物持つとき
大:持てる?大丈夫?
丈:優しい雰囲気出してる
アフト
丈青木さん始まってから小島は変わった。なんか「〇〇だよね」とか標準語使うようになった。
小島劇場のスタッフさんとかと喋ってたら標準語なる。あと20年は関西弁でやっていく
ちぇ長ちゃんがひたすらにかわいい。うちの末っ子まさやはかわいくない。まず身長がでかい。テクニカルなボケをしてくる。プロレス技とかかけてくる。それで腰痛めた。
コジ楽屋で長ちゃんが急に奇声とか発する。どう対処したらいいか分からん。なにわは慣れてるかもやけどええは慣れてへん。
丈ああなんか叫んでんなって思って無視しといたらええねん。(ドヤ)
丈長尾が「丈くん丈くん!どこか買い物でも行きませんか」ていうから、おん、、どこに?って聞いたら「んー原宿とか?でも原宿はお洒落な町だからやめときましょ」ていうねんふざけんな
カテコ
丈あいつら大阪で頑張ってんなとか、今日も公演やってんなって心の底、底?心の片隅で思ってくれてたら嬉しい。
雑巾いじいじしてる丈くんくそかわ。おそらく頭はフル回転。
3人とも考えてる時にぶつぶつ言っててかわいい。
大晴(丈に向かって指差す)
丈指差すな!(大晴に向かって指差す)
ETになる
大晴こうやってETも友達になったんやな(ちょっと噛む)
丈大事なとこで噛むなや!
去年より割とみんな水を堂々と頻繁に飲む
滑り台降りてくる丈
長尾
丈ここで2.3人足折ってる
コジケンのフランケン衣装
コジ奥さんに似合うと思うって言われて買った
どこで?→ZOZOTOWN
なんで検索したん→wego
丈ウィゴーていう人?
コジケンなんて言うんすか
丈ウィーゴー
丈小島横並び多い気がする身長差しんどい丈くんかわいい
青木さん家の奥さん備忘録
誰のためでもない自分のためのメモですので悪しからず
2020年1月26日 夜公演(夜/昼夜)
丈くん割とずっとTシャツの後ろ気にして伸ばすけどマイクの送信機と思しきやつがぴょんてなってて最後まで治らない
末:髪長い前髪上げ右側編み込み
丈:前髪長い後頭部丸い脳天黒い
橋:毛量多い脳天黒い
リチャ:マリモ羊羹
じょはしプリン忙しいのかな
登場シーン
末:セイヤスエザワ(連発)
橋:(リチャを見て)絶対日本人じゃない視力5くらいありそう足速そう。日本語通じない英語通じない。部族系?部族語喋る(通じる)(盛り上がる)
リチャ日本語喋る
橋:ケバブのじょー
丈ケバブ切る
橋:あしたのジョー
丈ぴょんて横飛び
(丈下降りる)
リチャor末:明後日のじょー
丈ダサめのファイティングポーズでぴょんぴよんて2回飛びつつ横移動
オリックスネタ
橋の同期がオリックス入った(?)
丈:オリックスを下に見てる(おこ)
丈:阪神は全選手で年俸3?億オリックスは2?億コスパいい。父親は年収240万(キレる)
料理してる青木さんちの奥さん(丈末再現)
末:トントントントン今日も美味しいご飯つーくろ!
丈:今日は何を作るのかなー!
末:ピーターパンのピーター抜き
丈末:oh,it's pan!
女子あるある
リチャ:夏休み明けの女子大生
丈リチャ:(ハイタッチ連発からのキャーキャー)
リチャ:肌ツヤ良くなった
丈:エーナンモシテナイヨーなんもしてないけど彼氏出来ただけ
末:奥さんとフラフープしたった
フラフープ検定1級
フラフープダブルス(24年のオリンピックから正式種目になる)
1個の輪っかに2人で入って回す。を丈末で再現しろって言う(なかなかやらない)
末:わかるやろ!!(高音)
丈の後ろに末立って肩?腕?らへんに手そえる
丈:せいやさん手ぇ冷た!!
結果やる
丈前で後ろ末、末丈の腰持つ(完全にアウト)
3人笑い堪えるの無理
末:これを15分やってた
末:俺はやったこと無かったから
橋:奥さんがリードしてくれたんやね
丈リチャ末大爆笑(混沌)
青木さんち入ったら...
末:藤原道長の写真(写真)(最新技術)
リチャ:藤原竜也(藤原シリーズって言われて丈くん笑う)
丈:FUJIWARAプラス藤原シリーズが向こうまでずっとあって向こうの端のほうになんかイケメンがおった、なにわのなんとかっていうイケメン
しりとり
順々に大橋くんを怒鳴る
リチャ:カス
丈:スイカ
末:スズメ
橋:しりとりなってるやん!
末のミスに全員気がつく
橋:しりとりなってる言ってごめんなさい!!(泣く)
スイカからやり直す
丈:スイカ
末:カモメ
リチャ:メダカ
丈:カモメ
末:メダカ
橋:延々ループのやつやん!
リチャ:カンカン!
橋:終わった...
2回目のしりとり
丈:ばか
末:かば
リチャ:ばか
丈:かば
末:ばか
橋:かんかん!止めたった!!!!(くそドヤ)
家にあがらせて貰った
末:シーザーサラダ(健康を考えてくれてる)
リチャ:チョレギサラダ(乳製品嫌いなん知ってる)
丈:イモムシサラダ(芋を蒸したサラダ)(グーとパー的な感じで言い方は地域性∴実家がわかる∴挨拶いく。ここからだとあっち(下手)青木さんちだとあっち(上手))
末:フラフープ一緒にやった(こんだけ近くにいても嫌じゃない)
リチャ:プラレール(奥さん1階リチャ2階で走らせる間に子供がいるシュミレーション)
丈:かにプール(ドクターフィッシュは過去、今はドクターガニ(リチャ:クラブじゃないんかい)予約がとれない世田谷に一店舗ある)
末:ジンビーム(ジン(ウォッカ)にビーム)ビームピピピピピピ(高音)メイド喫茶的なノリ
リチャ:マイブーム(まいぶーて言う)電車の中とか(?:つり革持ったまま移動してるん???)ちゃうこれカバン持ってんねんこの方が持ちやすい。仕事中も実は言ってる。(?:今はめっちゃ聞こえるけどいつもきこえてへん!)今は耳を研ぎ澄ましてる(?)からやろ?(で変なポーズ、人差し指立てて耳からぴよーんて)(なんなんそのポーズ、さっきからちょいちょいポーズとか変やで)奥さんダンスもやってるから
丈:ハイビーム(家をハイビームで照らした)停電してロウソクも懐中電灯もない、奥さん車3台持ち(末:奥さんちめっちゃ塀高い)奥さん元ヤンだから前輪が上がるやつ?残り2台は鏡で反射させる。免許持ってない原付と特殊2輪しかもってない
↑
各々言う時「所詮○○やろ」つってダーツ投げる
末20点
リチャ9点
丈3
by大橋
ピンポンするとこで一発芸
丈:修学旅行で一人はいるやつ(集合写真でしたにピューんて入ってくる)(右肘する)痛い
橋:漢字の部首を体で門構え
台所で即興歌
最初末から丈に振る、丈くんがリチャくんにふって誰にしようかなして最終的にジャンケンしてリチャ負け
リチャ:卵焼き
橋:ダチョウの卵焼き
台所で即興漫才
丈リチャ:女子あるある
リチャ橋:なるなる(信号になるなる(雪国仕様の縦型)滑り台になるなる)
リチャ肘とか腕とか首とかかゆい(かずやに絡まれたくない)
冒頭の各々が伝票盗られた時の話
末:大将から昨日伝票もらった。天然パーマの凄いあくびのやつにぶつかられた→リチャ屋良くんのやつの感じであくび
リチャ:大将から3日前に伝票もらった。更にすごいあくびのやつがいた→丈神ちゃんの絨毯のやつ的なのをやりながらあくび
りちゃ:砂鉄入りの水飲まされて気絶(丈:砂鉄は樽買い)(捨てとく)
丈:大将から1週間前に伝票もらった。新宿駅でスノーマンが路上ライブしてた(客五六人)隣で甲高い声の小さいやつが「ラウ!」てめっちゃ叫んでた(末:おれ強火担(きょうかたん)やから)脚長過ぎて末はそのまま股下くぐれる。(肩に手やって)ここまで足ある。3秒で好きなとこを英語で3つ言ってた(末:song、dance、シンチョウ)
丈くん2階から登場
滑り台おりてくる
橋:滑り台なんですね!
丈:二三人怪我してる、お金ないから階段にできない
青木さんちの奥さんどんなひと?
丈:ナイスバディ
末:優しい
リチャ:器がでかい
橋:マツコ・デラックス俺もすきやねん!!
2回目
橋:叶姉妹!
丈:器が(手で胸のかたちする)でかいからな!!!!(大声)
配達の練習で荷物がどんどん増えてく
ビール1ケース
+ビール1ケース
+米10キロ
+一升瓶2本
+ダンベル10キロ
丈:せいやさんの直して欲しいところ→橋:声が高いモスキート音
リチャの民族衣装
リチャ:奥さんに草間くんは民族衣装が似合いそうって言われたからAmazonで買った
丈:アマゾンてどっちの?
リチャ:ネット
丈:ネット(網)!?
リチャ:ポチッたの!!!!
キャッチャー丈くんが右手を後ろについてる時の手(指)がめっちゃきれいかわいい
ミュージカルシーンの最後に紙吹雪ふってくる
末:なんか落ちてきてんで
丈:築80年やからな!
エンドロール
リハ風景
丈チェックシャツ
末赤ナイキ
アフト
漫才持ちかける人は?
橋:名前がふってくる。誰が何回やったか覚える?(といいつつ丈くん3回リチャ末2回て自分で言う)
しりとりの件はあとで裏で映像を確認する
カテコ
橋:拍手をたくさん貰えてありがたい
橋:ここなんて言おうかなって一生懸命考えて、、、
丈:一生懸命考えてることばらさんといて!!
バタバタしながら下手の扉に消えてく
一緒に笑い泣くことが生きること
ミュージカル「リューン〜風の魔法と滅びの剣〜」
主演の彼等が2人のリューンとして生き抜いた様を、私が見て感じたものをここに記しておきたい。
⚠︎以下は演劇に関して専門知識も何も無い若造の感想及び想像です。一個人の一解釈であることをご理解頂きますようお願い致します。
第一幕
白いローブをまとった人々が半円形に並び、異国の言葉のような、暗号のようなフレーズが奏でられる『調和のシンフォニー』。
2つの大きな月のもとに現れたのはリューン・フロー、リューン・ダイ、そしてダイス。
「宇宙の中の1つ1つが調和を成している」というダイスに対して、「だったらどうしてこの世は戦だらけなのか?」と問うダイ。
フローとダイはともに15歳です。リューンの世界での年齢を我々が生きる現実世界と同じものさしであるとするならば、現代日本において彼等は中学3年生から高校1年生に該当します。しかし、「通過の儀」と呼ばれる、おそらく成人や元服等に近いものと考えられる儀式を半年後に控えており、後に出てくるエルカが「いつまでも子供扱いしないで!」と発言していることから、既にひとりの「大人」としてカウントされる年代なのであると考えられます。
とするならば、ダイの発言は私には些か幼く感じられました。不条理な現実に対してただ「なんで!?」と嘆き怒りをぶつけるほど、彼は無力では無いはずです。実際ダイは、自警団団長としてルトフの里を守っているマーナムのもとで剣術の修行をしています。魔法なんて無い、魔法道具だって大したこともないと主張し、自分の努力で身につけられる力を信じている彼はとてもリアリストなのかもしれません。
しかし、私にはダイがアイディアリストの一面も持ち合わせているようにみえます。彼の考える「調和」とはきっと「ぶつかり合いが無く、うまくまとまっている」ということ。即ち、争いのない平和な世を示しているのだと思います。ルトフの里がまさにそうです。中立的な立場で争いには加わらない調和の里。しかし「調和」という言葉は「全体もしくは両者が釣り合っている」と解釈することもできます。一方が+に傾いた時、他方が同じだけ-に傾くことで偏りが相殺され均衡を保つことができる。これもまた「調和」のとれた状態です。ある考えを持つものがいればその逆の思想を持つ者もいる。集団としてはバランスが取れていますが、そこに亀裂が生まれるのは必定とも思えます。ダイの考える調和は理想です。しかし、彼が現在身を置いているのはとてもフラットな安定した小さな調和の中。皆が±0のルトフの里です。一歩外に出ればまた違った現実がそこにはある。そのことをダイが知らないはずありません。そんな現実と乖離した理想を心のうちに描く彼だからこそ、その理想を手繰り寄せるために「武力」という現実的な力を持ちたいと思ったのではないでしょうか。
すり抜けていった風にフローは眉を顰める。
「風が変だ。風が何か訴えている。何かはわからないけど...。」というフローに、「風の声がわかるの!?」と驚くフローリア。
フローが聞いたのは『リューン』と呼ぶ声。
ダイには何も聞こえない。
フローとダイは一貫して対照的に描かれています。
魔法を信じていないダイと、信じるフロー。
「風の声」を聞くことができるのが魔法なのか何なのか定かではありませんが、少なくとも誰にでも聞こえるわけではないようですし、ダイには聞こえていない様子をみるとリューンの里の者たちなら皆聞こえるというわけでもなさそうです。もし仮にフローに何か特殊な能力があったとして、それを使うことができるのはやはり彼が魔法を信じているからなんだろうなと私は考えます。
魔法を信じないダイは一見リアリストのようだと先述しました。では「魔法は存在するし、魔法が使えれば調和が戻る!」と考えているフローは夢想家なのでしょうか?結論から言えば、答えは否です。剣や銃を持っても何も生まれない、むしろ誰かが何かを失うまで終わらない。フローはそれを身をもって知っていて、何より恐れています。魔法さえあれば調和が保てる、剣を取らなくても平和が訪れる。そんな考えはある種現実逃避のようにも感じますが、彼の優しさと強い意志があらわれていると思います。
フローは魔法を信じていながら、魔術を学ぼうとするのではなく舞台に立っている。きっとどこかの誰かが使える魔法で調和を…という途方もなく不確実な方法より、今自分にできることをしようというとても地に足のついた考えをしています。武力に武力で応えてもなにも解決しない。喜怒哀楽を共有して心を通わすことは魔法にも匹敵する力で調和をもたらすはずだ、フローはそう信じているのではないでしょうか。きっと、フローにとっての魔法とは希望です。魔法という見えない力を信じ、何より人間の心が持つ力を信じている。だから彼は舞台芸人になったのだと思います。
1つここで引っ掛かるのは、フローリアの言葉。フローリアは「風の声」を知っている様子です。ダイは何も知らないようですし、フローもそれが「風の声」であることは、この時彼女に言われて初めて知ったような雰囲気でした。
戦火の跡から2人のリューンを拾ってきたルトフの里の長、フローリア。もしかすると彼女も「風の声」が聞こえるのでしょうか?
ダイスと別れた2人は、彼の言った「他国からの侵略」という言葉に自らの生まれた里を想う。
ダイは「あの時もっと俺に力があれば...」と顔を歪ませ、フローは軍靴の音を恐れるように両手で耳を塞ぐ。
「僕らの里はもうここだ。」とダイ。
2人のリューンが自らに言い聞かせるように歌う『僕達の魔法』。
この時2人が思い出しているのは同じ10年前の新月戦争のことです。しかし2人の抱く感情は全くというほど違っていて、当時の自分の無力さを嘆き、今度こそは自分が…と憤るダイに対し、耳を塞ぎ、もがき苦しむフローの姿はまるでもう忘れたいと言っているようです。しかしながら、2人の願いはただ1つ、"世界が平和であって欲しい"それだけなのです。同じ願いのために2人はそれぞれ自分の持てる力で闘っています。何故なら「未来はまだ変えられるから」。
この場面で歌われる『僕達の魔法』では最後にフローの突き出した拳をダイが受け止め握りしめます。正直、この先の展開から考えると逆の方が良かったのではないかと初めは思いました。ダイが起こした行動を受けてフローも動き出し、ダイを救おうとします。ダイを受け止めるのはフローです。しかし、おそらくそれがイレギュラーだったのではないかと思います。いつも受け止めていたのはダイだった。耳を塞ぎうずくまるフローに「僕らの里はもうここだ」と言って聞かせたのはダイです。この後のシーンですが、不安げなフローに「大丈夫!」と笑ってみせるのもダイです。2人は「陰と陽」として描かれていると言われていますが、フローにとっては、全てを失った後共に生きてきたダイはまさに自分を受け止め包み込んでくれる太陽だった。だからフローの手をダイが掴んだのだと思います。
「本物の剣は人を殺す道具だよ。忘れないで。」
「大丈夫!俺にはお前がいる。もし俺が道を誤った時は、お前が俺を救ってくれる。そうだろ?」
「うん。約束する。この身を呈してでも。」
ここで全丈橋のオタクが泣きます。
「だぁいじょうぶ!!」と明るく笑い、「そうだろ?」と微笑む優しい声と表情。
それに応えるフローの温かくて力のこもった言葉。
お互いがお互いを真っ直ぐに見つめる瞳には大きな信頼と少しの揺らぎがうかがえます。まるでこれから起こることを案じているように。言ってしまえばこの台詞は盛大なフラグなわけですが、同時に2人の関係性を象徴する会話です。私は、2人にとってお互いはもう1人の自分とも言えるほどの存在なんだと見せつけられているような気持ちになりました。
フローがダイにかけた言葉は彼が常日頃思っていることなのでしょうが、きっとダイを想っているからこそ、剣を握ることを選んだ彼に敢えて発した言葉でもあると思います。ダイが剣を取れば、それに剣を持って応じるものが出てくる。ダイが人を殺めれば、彼を殺そうとする人も現れるかもしれない。何より、ダイに人を殺して欲しくない。フローはそんな事を思っているのではないかと思います。だからダイは「大丈夫」と答えた。いなくなったりしない、傷つける為ではなく自分とフロー達仲間を守るために剣を振るうんだと。何より、その心が揺らぎそうになった時はそばにいるフローが正しい道へ連れ戻してくれるだろうと確信を持っています。「俺にはお前がいる」そんな言葉、絶大な信頼を置いていなければ言えない言葉ではないでしょうか。そして極めつけはフローの「この身を呈してでも」です。このセリフについてはどうしても深掘りしたい事案があるのですがそれは一旦置いておきます。とにかく彼はいざとなったら己が身を犠牲にしてでもダイを守り抜くとそう言っているのです。もうくそデカ感情のぶつかり合いです。こんなことを言ってしまう2人だからずっと幸せに笑っていて欲しかった。この都合の良い解釈は、2人のリューンを演じているのが"彼ら"であり私がそのオタクであることに起因するというのは充分に自覚しています。しかしどうしても"彼ら"と重ねて見てしまう。もはや仕方ないと開き直っています。これ以上は不毛な話になってしまうので自粛します。丈橋よ永遠なれ。
フローリアの営む"3つのかまど亭"に現れたのは、ダイスの弟子になるためにナダージアからやってきたファンルンという若者。
彼は「ファランディーアの泉を研究したい」、「滅びの剣を掘り起こす」と言う。
滅びの剣が気にかかる様子のダイ。
ダイは「滅びの剣」という言葉を聞くと途端に笑顔が消え、温度の無い眼をします。ダイが「滅びの剣」に反応を示すのは単純に「剣」だからか、それとも伝説として伝わる剣をファンルン同様探していたのか、はたまた彼に流れる"血"がそうさせるのか。この時点では彼の真意がさっぱり分かりませんでした。里が焼かれた当時の己の無力さを嘆いている彼ですが、あくまでも彼が取った剣は"守るための剣"だと思っていました。明るくて陽気なダイが心の奥底に隠している闇にこの時は気が付けていなかったと後にわかることになります。
一角狼座の舞台『風の魔法使い』
遠い昔、ルトフの里は"ガンドラ"という大国であった。
民を愛し、民に愛されていたガンドラ王。しかしそこに1人の魔法使いが現れ、国民たちに様々な喜びや幸せをもたらしていく。ガンドラ王は嫉妬に狂い、自分の地位が脅かされることを恐れ、剣で魔法使いを殺してしまった。
「魔法使いを刺したその剣は、滅びの剣と化す。」
その剣は敵も味方も、女子供も皆殺しにし、全ての魔法使いを根絶やしにするまで止まらない。
滅びの剣に取り憑かれたガンドラ王のもとに歌うような呪文が響くと、現れたのは風の魔法使い。
風の魔法使いは滅びの剣を封印し、ガンドラ王に永遠の命という罰を与えた。
滅びの剣は花となって消えた。
滅びの剣を掘り起こしに来たというファンルンに対してフローとエルカが「ただの伝説なのにこういう人が後を絶たない」と話していた為、恐らくこの話はあくまで伝説であって史実ではないと伝わっているように思われます。まあ1000年以上前のことですからもう事実を知る人もいないのでしょう。
そしてこの劇中劇ではガンドラ王をダイ、ガンドラ王に殺されてしまう魔法使いをフローが演じています。この配役は、ミスリードと言って良いかは微妙ですが、1つの伏線だと思われます。思考を飛躍させた私は「やばい、フロー死ぬやつだこれ。」となりました。
舞台を終えた一座の皆が集っている宴の場に姿を見せないフローとダイ。
2人はエルカに呼ばれ、かつてファランディーアの泉があった場所に来ていた。
そこでエルカが取り出したのは3人が通過の儀で貰う予定の小さな箱。エルカの祖母曰く、この箱を2つの月がいずれも満月となる日の夜に泉跡で開けると魔法が使えるようになる、という。
フローの制止に耳を傾けず、箱を開けようとするダイとエルカ。
そこに現れたファンルンは、魔法の研究のために滅びの剣を探していた。
「魔法なんて無い」と噛み付くダイに、「魔法使いさえいれば、この世界に調和が戻る」と訴えるフロー。
3人が言い合っている側で、エルカは小箱の蓋が開いていることに気がつく。
箱の中には、フローが舞台のセリフで唱えたものと同じ呪文が入っていた。
『この呪文は3つの声で唱えるべし。』
フロー、ダイ、エルカの3人が声を揃えて呪文唱えるも、何も起こらない。
「おかしい。風が止まった。」とフローが呟いた刹那、ファランディーアの泉と一本の剣、滅びの剣が姿を現した。
その滅びの剣を、エルカが抜いてしまう。
黒い獣に取り憑かれたエルカは剣を振り翳し、ダイとファンルンがそれに応戦する。
丸腰でエルカの前に立ち塞がったのはフロー。
「エルカ!!落ち着いて。僕だよ...?」
そうしてフローが呪文を唱えると手から剣が滑り落ち、エルカは倒れ込む。
そこにフローリアとダイスが駆け込んできて騒然とする中、今度は村に火の手が上がってしまっていた。
ダイは滅びの剣を手に、村へ走り出す。
こうやっていつもエルカに2人は振り回されていたのかな。エルカとダイがはしゃぐとフローがそれを抑えていたのかな。そんな現実逃避をしたくなるほど物語は急に動き出します。
ダイは「魔法なんてない」と噛み付くわりに、呪文を唱える事に前のめりで「3人で言おう」と自ら提案しています。彼にも、「魔法があれば」という思いが心のどこかに僅かでもあるのではないかとも初めは思いましたが、むしろ逆のような気がします。言い伝えの通りに呪文を唱えても何も起こらなかった、やっぱり魔法なんて無いんだ、そう思いたかったのかなと感じました。もし本当に魔法があって調和が保たれていたなら10年前の戦争は起こらなかったはず、家族は今も元気だったはず。しかし実際、里は焼かれ家族は殺され、彼は全てを失いかけた。だから魔法なんて無い。そう自分に言い聞かせ続けなければ、きっとダイはこのあまりにも過酷な運命を受け入れることなど到底できなかったのです。
黒い獣に飲まれてしまったエルカに対し、ダイとファンルンは剣を取ります。これが普通の対応です。しかしフローは身ひとつでエルカの前に飛び出しました。いくら幼なじみの女の子といえど、剣を抜いた途端に正気を失いダイやファンルンに斬りかかった人間の前に丸腰で立てるでしょうか。しかも3年間軍隊にいたというファンルンが「化け物」と称するほどなのにも関わらずです。私なら無理です。きっとそれこそがフローの強さ、人を信じる力なのだと思います。彼女が何故そんな状態になってしまったのかは分からないけれど、それでも彼女は間違いなくエルカだから、自分の信じるエルカだから大丈夫だと、ただ救いたい一心で彼女の前に立ったのでしょう。そして優しく諭すように声をかけた。人の心を動かすことができるのは人だと知っている彼だからできる行動です。唱えた呪文はエルカを助けたいと願うフローの祈りの唄。
その声が届き、エルカは剣を離すことが出来ましたが、ダイは倒れ込んだエルカのことなど眼中に無いかのように、何かに取り憑かれたような顔で剣を見つめていました。里を襲う火を目にし、滅びの剣を手に走るダイの頭には10年前の戦争の記憶が蘇っていたことと思います。滅びの剣であることを忘れてただ目の前にあった剣を武器として手に取ったのか、分かっていて敢えて取ったのか、どちらにしても冷静な頭ではなかったことは間違いありません。ただ、もうあんな思いをするのはごめんだという一心で、仲間を、里を守りたいという気持ちだけで彼は走ったのだと思います。自分はもう子供じゃ無い。あの時のように無力ではない。きっと、何も出来なかった自分を今でも許すことができないダイのリベンジだったのだと思います。
極めて余談ですが、「落ち着いて。僕だよ。リューン・フローだよ。」のフローがあまりにもリアコ過ぎて危うくこじらせるところでした。この後もちょいちょいリアコフローが出現するので非常に危険です。
村を警護していたマーナムが対峙しているのはダナトリア。火を放ったのはカダ王国だった。
ダナトリアはマーナムを一蹴し、一座の人々やアリーシャのもとに迫っていた。
滅びの剣を探すダナトリアのもとに飛び込んできたダイ。
「滅びの剣ならここにある。」
「フロー、覚えているだろ?こいつらが10年前、俺たちの故郷を、家族を殺したんだ!」
そう言うとダイは滅びの剣を抜いてしまう。
そしてキャスヴィルを刺し、そのまま一座の人々のことも斬り殺した。
「違う。俺じゃない。」と何度も繰り返しながら。
フローはダイを止めようと呪文を唱えた。
「リューン・フロー、約束したよな?俺がもし...。」
一瞬自我を取り戻したかに見えたダイは、そう言い残すと剣を持ったままどこかへ消えてしまう。
私が出した解は、「ダイは密かに復讐を心に決めていた」という結論です。もしかするとダイ本人もこれまで無自覚だったのかもしれません。けれど、彼が奥底にしまっていた心の闇のどこかにそんな決意がずっと前からあったのだろうという推察です。『血塗られた記憶』で歌われる2人の生々しい記憶。目の前で家族を殺され、亡骸をその手で土に埋めた幼少期の2人。絶望するには充分過ぎるほどです。家族のために何もできなかったという後悔を抱えるダイの心に復讐心が芽生えたとしても、誰がそれを責められるでしょうか。無力な自分にうんざりした彼は剣術を学んだ。守るため、そして殺すために。魔法で調和が保たれるということは、里を焼いた人間達はその平和の中で生き続けるということ。そんな現実は許せなかった。だから魔法なんてない方が良かった。仇討ちの大義名分を奪われるわけにはいかなかった。ただ、彼が斬りたかったのはあくまで仇だけで、全ての人を皆殺しにして世界を壊したかったなどというわけでは無いことは自明です。そんな厨二みたいなことをダイは考えていません。まして、同じ里に生きる仲間のことなど絶対に斬りたくなかった。間違いなく、彼らはダイにとって守るべき人たちだったはずです。それでも滅びの剣を鞘から抜いてしまったダイには己の手を止める術が無かったのです。笑いながら眼前の人間を容赦なく斬り殺す姿はまさに狂気。そんなダイを止めに入ったのはエルカの時同様フローでした。武器も防具も無いまま、フローは剣を振り回すダイの前に立ったのです。ダイを助けるために。対するダイは助けてくれと言わんばかりに、縋るような眼差しでフローを見つめます。自分を助けてくれるのはフローしかいない。フローなら必ず自分を助けてくれる。ダイとフローはまさに剣と鞘なのです。
2人が交わした約束は信頼の証でした。しかし、ダイが本当に道を誤ってしまったこの時からその約束は重い鎖に変わります。走り去っていくダイの背中をフローはどんな気持ちで見ていたのか、想像しても彼の真意には辿り着けそうにありません。
ダイがいなくなった後、フローは「ダイを助ける方法はないのか」とダイスに訊ねる。
しかし、滅びの剣は一度使ってしまったら最後、死ぬまでその目に映った人々を殺し続けるしかないという。
それを聞いたフローは、自分がダイを殺すと決意する。
「約束したんだ、リューン・ダイと。必ず...。」
必ず、救うと。たとえ差し違えたとしても、必ず闇の中から救い出すと。フローの決意は重く、悲しく、苦しく、あまりにも救いようがありません。ただ、やはり彼にしかできないことであると思います。ダイを救うためにダイを殺すなど、きっとフロー以外の誰にも遂げることはできないでしょう。共に戦火を生き延び、フローリアに拾われ、ルトフの里で新しい家族や仲間ができても2人はずっと2人で生きてきたのだと実感させられます。そんな己の半身を救うべく、魔法を信じ人を信じるフローが物理でダイを殺すという方法を選択した。魔法はフローの"希望"できっと間違いなくそこにあるもの。ただその不確かなものは今現在自分の手の中にはない。だから究極を迫られたこの場面では自分が手にできる剣を信じた。ダイを助けるために希望に蓋をした。自己を顧みない固い決意という鎧を被ったフローはそこに内包された危うさに気がつかないまま旅立ってしまうのです。
ここでフローとダイの会話がリフレインされるのですが、この時フローがダイに言った「この身を呈してでも。」という台詞は、再演のパンフレットに記載されたことで初めてこの字が使われていると判明しました。これが先述した"深掘りしたい事案"です。「身をテイして」というときは「挺」を使うのが一般的ではないかと思います。なぜこの「呈」を使ったのでしょうか。「呈する」の辞書的な意味は「差し出す。贈る。」もしくは「表す。示す。」等です。一方で「挺する」には「他に先んじて進む。」や「自ら進んで差し出す。」といった意味があり、ほとんどの場合「身を挺する」という言葉で使用されます。フローが自己犠牲をしてでも、という思いを持っていたならならやはり「挺する」の方がしっくりくる気がします。この疑問が晴れるのは物語の終わり、彼らの冒険が終わる頃になります。
ダイスから風を起こす魔法道具を授かり、フローはエルカ、ファンルンと共に旅立つ。
3人を見送ったあと、「風の魔法使いを探しに自分も旅に出る」と言うダイス。
彼にフローリアが返した言葉は「生きていますよ。貴方が生きているんだから、ガンドラ王。」
風が吹き、フローリアは「風が歌っている気がする。」と呟いた。
フロー、エルカ、ファンルンの3人は船に乗り海を渡っていた。
フローの奏でる笛が風を起こし、船は進んでいく。
ガンドラ王お前かよ!とか、フローリアやっぱ風の声聞こえるん?とか、つっこみどころは多々ありますが、フローの笛の音で全て相殺されます。オールキャストで歌われる『風の舟』はまさに圧巻で、涙ってこんなに出る?ってくらい号泣していたため、幕間に隣の席で観劇されていたご婦人に心配されました。(いら情)
さて、このフローリアとダイス。2人はどういった関係なのでしょうか。風の声が聞こえているような様子を見せており、ダイスがガンドラ王であることを恐らく唯一知っているフローリア。対して、滅びの剣を生み出した張本人であり、その罪から死ぬことができず1000年以上も生き続けているダイス。戦争孤児となった2人のリューンを救い育てたフローリアと、自国の民を皆殺しにしたダイス。ダイを救うために旅に出たフローと、殺戮の中に身を置いたままのダイ。フローリアとダイス、フローとダイ。
ぞわぞわしてきました。
船首に立つフローはどこか遠くを見つめています。風の中にダイの声を探して、時折その声に反応を示す姿は今にもふっと消えてしまいそうで、でもどこか強くたくましい。弱くて強い、強くて弱い、そんなフローの人間性が表れているような気がしました。どうか、どうか彼らの旅の行く末が幸せでありますように。
というわけで、ようやく第一幕終了です。
想定の5億倍長い。
本当は全編通して1個のブログに収めるつもりだったんですが、しぬほど長いので2つに分けます。
関ジュ担は強いんじゃなくて、強くならざるを得ないんだと思う
彼らを好きになったのがいつだったか、明確には分からない。
彼らを知ったのは、高校生になる少し前。
それまで、ジュニアには全く興味がなかったし、恥ずかしながら、東西の括りが存在することさえ知らなかった。
ある時、久しぶりに捲ったアイドル雑誌で、私が大好きだったアイドルのことをやたらと尊敬している後輩の子がいることを知った。
と同時に、初めて関西ジャニーズJr.という存在を知った。
その頃から、YouTubeとかで彼らのことを検索したりしてよく動画を見るようになって、気がつくと私は関ジュ担になっていた。
けれどその頃の私は、「関ジュ担」と言うよりも「なにきん担」で、顔と名前の一致しない子、そもそも名前が分からない子なんてざらにいた。
そんな「6人が」大好きだった私は、その数ヶ月後、当時高校生でギャンスタのメンバーだった藤原丈一郎という男に、沼のドン底へ突き落とされた。
大阪から遠く遠く離れた街に住んでいる高校生が得られるものはそれほど多くはなかったけれど、彼らを追いかける毎日は楽しくてしょうがなかった。
後ろの方で踊っている人影の中に、彼らを探しては一喜一憂して、行くことの出来ない公演のレポを見ては笑っていた。
そんな毎日に訪れた変化。
丈くんという自担が居つつ、相変わらずなにきんもすごく好きだった。
そんな大好きな6人のうちのひとりが、表舞台から去っていった。
雑誌で見る写真が、縦読みが、それを現実だって見せつけてきた。
どんなに願ったって、どれだけ泣いたって、きっと彼は戻ってこない。
スポットライトがあたる場所に居てくれないと、そこから1歩でも外に出られてしまうと、彼らの姿を見ることさえできなくなる。
自分が如何に彼らから遠いところにいるのかを実感した。
というか、そもそも最初から近くになんていなかった。
それからすぐ、私は大学受験のために彼らに関する一切を絶った。
1年経って戻ってきたら、まさに浦島太郎状態だった。
大好きな人達がFunky8と呼ばれるようになっていること。
しょうれんが本当に東京にいってしまったこと。
彼らが「焼け野原」なんて言われていたこと。
全部後から知った。
私はこの「焼け野原」という表現が好きではない。
それ以前に、そんな風には思わない。
いったい誰がそんなことを言い始めたのか
彼らの何を見たらそんなことが言えるのか。
悲しみより、怒りに近いものを覚えた。
最近、本人達もよくこの言葉を口にするから、その度に苦しくなる。
やっぱり彼らの耳にも入っていたのかというショックと、そんな中で立ち止まることなく走ってきた彼らの気持ちを考えてしまう。
私には知る術がないから想像の域をでないけれど、きっと計り知れないほどの努力を重ねて、辛い思いもたくさんしたんだろうと思う。
ただ、彼らがその言葉を口にするのは、今はそうではないって胸を張れる証拠だとも思っている。
過去の記事を漁っていた中で見つけた、どこかのテレビ雑誌が言っていた「最高の未完成」という言葉が、あの頃の彼らを形容するのに1番いい言葉だと思うからそっちを推奨したい。
今も、あの頃も、間違いなく彼らはきらきら輝いていて、強くてかっこいい。
たぶんその頃から、「関西Jr.が」大好きになった。
大家族みんなの幸せを願うようになった。
彼らをずっとずっと追いかけていくと決めた。
だからそのバランスが僅かでも崩れると、自分でも厄介だと思うほど気持ちが置いてけぼりになってしまうようになった。
変化を恐れるようになってしまった。
知らない間に名前が付いた8人は、ほとんどリアルタイムで追いかけることが出来ないうちに、その姿を見ることが少なくなっていった。
公演や収録の度に、今回は誰がいないって騒いで、不安になった。
就活をしているかもしれないという噂に目の前が真っ暗になった。
同じ8人のファンの人の言葉に傷ついたこともあった。
それでもまた8人が揃う姿を、8人がバキバキに踊る姿を、うるさい8人の姿を見られると信じてたし、彼らの夢が叶うことを願ってやまなかった。
公式化、単独公演。
その夢全てが、ほぼ確実に叶わなくなったと知った時、感情がめちゃくちゃだった。
きっと喜ばなきゃいけない立場だった。
おめでとうって言ってあげなきゃいけなかった。
だけど頭に浮かんでくるのは、なんで?ってそればっかりで、なんの涙か分からない涙が止まらなかった。
大好きなふたりは、「過去の自分がいるから今の自分がいる」、「今までやってきたことは間違ってなかった」、そう言った。
みんなが言う、「前を向いてる。」、その力強くて頼もしい言葉が、少しだけ寂しかった。
雑誌や日誌の言葉の端々から感じられる彼らの覚悟を、私は複雑な気持ちで受け止めていた。
彼に光が当たることを望んでいたし、彼が高いところへ登っていく時は、その背中をしっかりと見つめて、どこまでだって追いかけていくと決めていた。
だからその時が来たのなら応援しなければ、背中を押さなければ、と思うその一方で、一緒に走ってきた彼らはどうなるの?貴方達が見させてくれた夢はどうなるの?とも思っていた。
そんな時、何度も読み返した日誌の中の言葉にハッとした。
ふたりは、もちろんほかのメンバーもそうだったけれど、色んな声や意見がでることを充分に分かっていた。
私が目にしたような心無い言葉の数々が彼らにも届いてしまってはいないか、傷ついていないか、心配になった。
そして、このままじゃ私は彼らを傷つける側の人間になるんではないかと思って怖くなった。
私がどんなにたくさん泣いて、思い悩んで、足踏みしていたって、彼らはどんどん前に進んでいく。
この機会を逃したら、きっともう彼に後がないことはなんとなく感じていた。
でも、どうしても8人に対する未練が消えなかった。
なんでこの7人なんだろう、これから6人をどんな気持ちで見たら良いんだろう、と思った。
正直に言うと、たぶんまだ完全に気持ちが追いついたわけではない。
彼らみたいに「前を向いてる」わけじゃなくて、「前を向かなきゃ」って思ってる。
ついこの間まで、3列目4列目でマイクを持たずに踊るピントの合わない彼を必死で探していたのに、公演が決まってもポスターに彼の姿があるか緊張しながら待っていたのに、今やその努力も心配もしなくて良くなった。
毎週1回必ず彼の言葉が届くようになったし、余計な布がたくさん付いた衣装を彼は着るようになった。
「自担が推されている」、その環境に全然慣れることが出来なかった。
嬉しくなかった訳では無い。
けれど、望んでいた形とは違ったし、あまりにも突然だった。
直後の梅芸、ガラッと変わった彼の立ち位置、彼らの公演に良くも悪くも驚いた。
f6ってみんなが言うのがちょっと嫌だった。
その数字は減り得るものなのかって思った。
丈橋のいなくなったfunkyとるたこじが楽しそうに踊っているのを見て、ちょっと羨ましく思ったりもした。
彼らを追いかける毎日は以前にもまして目まぐるしくなって、自分の中から消えないもやもやをゆっくり解消する暇もなかった。
そんな中、龍太くんと康二くんが関ジュのステージからいなくなった。
当たり前が当たり前じゃなくなるその瞬間を、また目の当たりにした。
悲しくて寂しくて、涙が止まらなかった。
というか信じられなかったし、ふたりのいなくなった図が想像出来なかった。
ぜんぜん関係ないけど、康二くんの方は授業中にそのことを知って、泣くな泣くなって自分に言い聞かせていたのにポロポロ涙が出てきて、私は完全にやばい奴だった。
もやもやはずっと消えなくて、悲しみだけが増えて、そんな状態で見たRIDEONTIMEは予告だけで泣いたし、本編が始まって数分で大号泣した。
「最後のチャンス」
私ですらうっすら思っていたことを、本人が思っていないわけない、そう感じながらもその言葉に心臓が止まりそうになった。
京セラでバックに付く丈橋以外のfunkyたち、見学席でラキボの振りを踊る正門くん、いったいどんな気持ちで彼らを見ているんだろう。
もしも、また去っていく人が出てきてしまったらどうしよう。
別に自分にはどうすることもできないのにそんな堂々巡りをひたすら続けていた。
でもやっぱり、全編を通して思ったのは彼らが大好きだってことだった。
あの大家族の記録には大好きがぎゅうぎゅうに詰まっていた。
今までの何倍も彼らが大好きになった。
そして、彼の口から直接聞く覚悟や過去の話は、真っ直ぐで重たかった。
彼は、彼らはきっと、悔しい思いも辛い思いも人一倍味わっている。
華々しく旅立っていく背中も、夢に見切りをつけて去っていく背中もたくさん見送っているんだろう。
それでも、人生をかけてアイドルの道を走り続けてくれている彼に対して私が出来ることはあるのか。
つくづく思う、ファンというのはなんて無力なんだと。
だけど、不条理な運命と自分の無力さに泣いている場合ではない。
たくさん笑顔にしてもらったぶん、何か少しでも返す努力をしなければ。
まだ未練はあった。でも腹は決まった。
なにわ男子で勝負する彼を応援しようと。
やっぱり、私の夢は彼らの夢が叶うことだから。
Aぇ!groupができた時は純粋に嬉しかった。
驚いたけど、それ以上におめでとうって思った。
末澤くんとリチャくんの名前があったことがなにより嬉しかった。
けれどやっぱりそこに選ばれなかった4人のことを考えてしまったし、一緒だった8人がどんどんそれぞれになっていくことを感じて悲しかった。
ちょっと複雑な気持ちはあったけれど、ずっと泣いていたあけおめの時とは違って、春松竹は笑って見ることができた。
ど頭のハピラキは、どうしてもなにきんを思い出してしまってkinkanが誰一人としていなくなってしまったことを強く感じたし、龍太くん、康二くん、まとくんはステージのどこを探しても居なくて寂しさはあった。
それでも、彼らが「新体制」と呼ぶこの形に期待感を持った。
丈橋はなにわで、リチャ末はAぇで、ちゃんと輝いている。
今朝古謝にもしっかり見せ場があるし、存在感がある。
funkyは特別だけど、結局関西Jr.のみんなが大好きだから彼らに光が当たることはやっぱり嬉しくて、自分が望む形じゃなくても彼らが輝けるなら、笑って幸せでいてくれるならそれ以上のことは無い。
そう思っていたはずだった。
彼らに追いつきそうだった、前向きになり始めていた自分の気持ちが、転がり落ちるように戻っていった春松竹の千穐楽。
流れてきたレポは柊真くんの時のそれと同じで、そんなことないって思う方が無理だった。
でも考えたくなかった。
考えることを完全に拒否してた。
彼らの涙の意味も、彼らが横並びになった意味も。
ずっとずっと見たかった景色がきっとそこにはあって、でもそれはきっともう2度と見られない景色で。
なんで今なのか、最後だからか。
最後なんだったら、最後くらいちゃんと8人揃えてよ。
ずっと宙ぶらりんにして、8人で括るくせに公式化はしてくれなくて。
そのすぐ後のまとくんの日誌を読んで、悲しいって思わないように必死になった。
最後のあの瞬間、ちゃんと8人だったんだって少し救われた。
けど、もう終わりだって言われた気がして余計辛かった。
なにわのことを人一倍真剣に考えて、グループを引っ張る丈くんも好きだ。
自分の立ち位置を理解してリーダーに名乗り出て、グループを支える大橋くんも好きだ。
だけど、高校生の休み時間みたいに全力でふざけてボケまくって彼らと笑い合っている丈くんがもっと好きだった。
お兄ちゃんたちに囲まれて、いじられまくってニコニコ笑ってる大橋くんがもっと好きだった。
8人の真ん中に堂々と立っているふたりが大好きだった。
なにわ男子が大好きだけど、Funky8も大好きだった。
この8人じゃ絶対デビュー出来ないって言う人もいた。
ダンスは上手いけどメインみたいな華やかさはないって言う人もいた。
私はそう思ったことはないし、今だって思わない。
けど、もし仮にそうだとするならば、だから公式化されなかったのかもしれないし、結果的にはバラバラになったのかもしれない。
でも最高の未完成だったあの頃、メイン4人を後ろから支えていたのは彼らだったと私は思っている。
ダンスがうまくて、喋ったら面白くて、先輩から信頼されていて、後輩からは憧れられていて、そんな人達は他のどこを探しても居なかった。
後輩から、「後ろで踊りたいんで単独やってください」って言われるジュニアなんて聞いたことない。
確かに丈橋は他の6人に比べて「8人」ていうのを強く言ってこなかったとは思う。
丈くんはそもそも括りというものをそんなに気にしてなかったように私には見えたし、大橋くんは「個」を強く意識していると思ったし本人もそう言っていた。
でも丈くんが8人のことを家族って言ったのも、大橋くんが8人といて喋るのが楽しいと思うようになったって言ったのも事実だし本心だと思ってる。
大橋くん、淳弥くん、まとくん、古謝くん、リチャくん、末澤くん、今江くん、丈くん
この8人は間違いなく私にとって特別な8人で、屋良くんが彼らにつけたFunky8という名前は宝物だ。
これからも事ある毎にfunkyのことを持ち出す気がするし、Followとかback fireとかマスピとかを定期的に延リピしてるだろう。
そして、彼らがFunky8だったことを一生忘れない。
けど未練じゃなくて、思い出にして、大事に大切にしまっておきたい。
この約半年間で、私の身の回りのものはどんどん赤から青に変わっていった。
丈くんは相変わらず世界で1番かっこいいし、丈橋が私にとって特別すぎるほど特別なシンメであることに変わりはない。
だからなんとかなると思う。
いつかなにわがデビューする時、結成した時には言えなかったおめでとうをちゃんと言えるように、嬉し涙を流せるように、がんばるよ。
彼らを好きになって、たくさん泣くし、病むし、自分が嫌いになるし、しんどいことは数え切れないほどあった。
けれど彼らを好きになって、たくさん笑わせてもらったし、幸せにしてもらったし、毎日が楽しくなった。
彼らを追いかけていたら、前よりちょっと強くなった。
彼らのおかげで出来た繋がりも、出会えた人もたくさんいる。
彼らのことで思い悩んで泣いていたのに、そのドン底から救ってくれるのも結局彼らだった。
たぶんそれが全てだ。
だからこれからも、彼らの背中を置い続けていたい。
彼らの見る光の海の小さな1点で居続けたい。
応援し続けたい。
大好きな彼らの、尊敬する彼らの夢が叶いますように。
笑顔が報われますように。
そして、彼らの見る景色がいつまでもどこまでも幸せでありますように。
未完成だった彼らが完成するその日まで。